私たち聖パウロ学園では、カトリックの教えの中心を成す「愛」を、園児・生徒の成長にあわせ、日常生活のなかで具体的にどのように実践していくか理解していくことを教育活動の柱としています。
すなわち、教育の三つの原則、「知育・徳育・体育」のなかにあって、徳育をその中心に据えています。徳のある人が知識を増やし高め、世のため人のためになる「愛」を実践することこそが重要であると位置づけています。
また、建学の理念を、「地の塩、世の光」となる人材を育てることとし、「愛と正義と責任ある自由」を身につけた人材の育成を図ります。
幼稚園児、中学生、高校生、と様々な年代の子供たちではありますが、一人ひとりは無限の可能性を持っています。
その子供たちの学びに火をつけ、「学びたい」「知りたい」「調べたい」という強い意欲を持つことによって、主体的な「学び」で重要な「問題発見力」や「実践力」の育成にまでつながり、考え方や物の見方、自らの行動までが変わる教育を行います。
また、ものすごい勢いで社会が大きく変化し、価値観が多様化する中において時代が変わっても変えるべきものと変えてはならないものがあります。
まず、変えるべきものとして、生成AI時代の到来によって人の仕事は定型的作業から創造性と協同、価値判断に基づく仕事へと変容していきます。その時代を生き抜けるクリエイテイブな発想ができる園児・生徒の育成に努めてまいります。
一方、変えてはならないものとして、カトリック学校である本学園各校の毎日の学校生活は、祈りに始まり、祈りに終わります。中学校・高等学校では、カトリックの教えに基づいた週1回のスクールアワー〔道徳教育・宗教教育〕と年間2回のミサによって情操教育を行い、「人の痛み」のわかる人になれるよう育成しています。
そして、年代に応じた様々な学び合いの中から「対話」を大切にし、互いに認め合い、新しい自分を見つけ出し、自分を磨き、社会にでても他者を支えることのできる人間を育てたいと考えています。
創立以来、今日に至るまで、“光泉カトリック”は多くの方々に温かく支えられてきました。心より感謝申しあげます。今後とも、本学園の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いします。